デスレース2000


ロジャー・コーマン制作『デスレース2000』を6年ぶりに観る。
微笑ましいくだらなさ。
バカバカしいまでに殺伐とした内容なのだが
その殺伐さの背景には文字通り荒涼としたロケ地の
ハイウェイや当時の新興住宅の佇まいがあり
実は殺伐感はむしろそこから発せられている。
街の風景から受ける印象がリアルな70年代ど真ん中のアメリカだろう。
殺人カーが色々出て来て面白い。
同時代の日本のアニメとか、戦隊ものにも共通するものが感じられるが
制作費をかけずにいかにもいい味出しているところが
低予算の帝王とよばれるコーマンの真骨頂と言ったところだろうか。
まだ『ロッキー』でブレイクする前の
若いシルベスター・スタローンが悪役で出ていたりして、
ゆる〜く楽しめる。