2010-11-14 go-d/tims 歩道のない道路を時速80キロで急ぐ。 数十メートル先に老婆がいかにも脆弱なていで こっちに向かって自転車をこいでいるのが見え 僕はブレーキを軽く踏み込む。 エンジンは回転を急激に緩め もしかしたらこの重い鉄の固めりは その力でバラバラになって宙に吹っ飛ぶかもしれない。 腕力のない老婆は触れもせずに エンジンのパワーを押さえつける力を持つ そういう見えない力が、僕にもまた必要なんだ。