スパイク・リー『ドゥー・ザ・ライト・シング』
当時はすごくビビッドだったのだと思うけど、今見ると演出やカットのテンポなどがいい意味で素朴なものに見える。どでかいラジカセを担いでいたりとか、もろ80年代末なひとつひとつの要素が時代を感じさせてむしろそこが新鮮だったりした。建物や街にはどこか50〜70年代の空気がまだまだ生々しいこの時代に20代だった世代のヒップホップが瑞々しいかっこよさって、幻のようだ。

ジム・ジャームシュ『ナイト・ザ・プラネット』
ずっと昔に見て、強烈な印象を受けた映画。
僕の映画体験の原点には、よくある話だがジム・ジャームシュがある。
はじめてみた時はウィノナ・ライダーがすごく素敵に見えていたニューヨーク編がいいと思っていたが、今見返すとロベルト・ベニーニがでてるローマ編やイザック・ド・バンコレのパリ編がツボだったりする。